DIYでトイレの便座を交換した後、座ってみると便座がグラつく、あるいは安定しないという経験は珍しくありません。せっかく自分で交換したのに、これでは快適に使うことができません。便座がグラつく原因はいくつか考えられますが、ほとんどの場合は簡単な調整で解決することができます。 最も一般的な原因は、便座を固定しているボルトの締め付けが不十分であることです。便器の裏側からボルトとナットを締め付けて便座を固定しますが、この締め付けが緩いと、便座が前後に動いたり、左右にガタついたりします。まずは、便器の裏側を覗き込み、固定ボルトが緩んでいないか確認しましょう。緩んでいるようであれば、ドライバーや手でナットを時計回りに回して、しっかりと締め付けてください。ただし、締めすぎは便座や便器を破損させる原因にもなるので、適度な力加減で「キュッ」と締める程度に留めましょう。 次に考えられるのが、取り付け金具の位置がずれていることです。便座の取り付け金具は、便器の取り付け穴に合わせてセットしますが、この金具がずれた状態でボルトを締め付けると、便座がしっかりと固定されずにグラつくことがあります。一度ボルトを緩めて便座を少し持ち上げ、取り付け金具の位置が便器の穴の中心に来ているか、左右のバランスが取れているかを確認し、必要であれば調整し直してから再度ボルトを締め付けてみてください。 また、便座の裏側には、便器との接触面にゴム足(クッション)が付いています。このゴム足が劣化して潰れていたり、不足していたりすると、便座が安定しない原因となることがあります。もしゴム足が劣化している場合は、ホームセンターなどで交換用のゴム足を購入し、付け替えることでグラつきが解消されることがあります。便器と便座の間に隙間ができている場合も、同様にゴム足の交換や追加を検討してみてください。これらの対処法を試してもグラつきが解消されない場合は、便座のサイズが便器に合っていない可能性も考えられます。その場合は、一度メーカーや購入店舗に相談してみるのが良いでしょう。