浄水器を取り付けようとして、まさかの「取り付け不可」を経験すると、後悔するものです。このような失敗を避けるためには、浄水器を購入する前に、ご自宅の蛇口との相性をしっかりと確認することが重要です。特に、蛇口直結型浄水器を検討している場合は、蛇口の形状やサイズが適合するかどうかを事前に見極める「相性チェック術」を知っておくことが欠かせません。 まず、最も基本的なチェックポイントは「蛇口の先端の形状」です。一般的な浄水器は、蛇口の先端についている泡沫キャップ(水ハネ防止のための網状の部品)を取り外し、そこに浄水器のアダプターをねじ込む、または挟み込んで固定する仕組みになっています。そのため、この泡沫キャップが取り外せるタイプであること、そして蛇口の先端が円形であることが大前提となります。もし蛇口の先端が四角いデザインであったり、非常に細い、あるいは太すぎる特殊な形状であったりする場合は、市販の浄水器のアダプターが合わない可能性が高いです。 次に、「蛇口の先端のネジ山の種類とサイズ」も重要なポイントです。泡沫キャップを外した際に、外側にネジ山がある「外ネジ」タイプと、内側にネジ山がある「内ネジ」タイプがあります。多くの浄水器は、これらの両方に対応できるよう、複数のアダプターが付属していますが、特殊なネジ山の場合は適合しないこともあります。また、蛇口の直径が小さすぎたり大きすぎたりしないかも確認が必要です。浄水器のパッケージや説明書には、対応する蛇口の直径が記載されているので、メジャーでご自宅の蛇口の直径を測って照らし合わせましょう。 さらに、「蛇口の機能」も確認すべき点です。シャワー切り替え機能付きの蛇口や、引き出し式のハンドシャワーが付いている蛇口は、先端の構造が複雑で浄水器を取り付けにくいことが多いです。また、手をかざすと水が出る「センサー式蛇口」や「タッチレス水栓」も、浄水器を装着することでセンサーが隠れてしまったり、誤作動を起こしたりする可能性があります。これらを総合的に判断し、もし取り付けが難しそうであれば、据え置き型やビルトイン型など、蛇口に直接取り付けないタイプの浄水器を検討することも視野に入れましょう。事前の丁寧なチェックが、後悔のない浄水器選びへの第一歩となります。
失敗しない!蛇口と浄水器の相性チェック術