念願の浄水器を手に入れたのに、いざ自宅の蛇口に取り付けようとしたら「この蛇口には合わない!」と判明してがっかりした経験、私にもあります。おしゃれなデザインに惹かれて選んだ蛇口が、まさか浄水器取り付けの障壁になるなんて、購入時には全く想像していませんでした。しかし、取り付けられないからといって浄水器を諦める必要はありません。蛇口直結型がダメでも、おいしい水を手に入れるための代替案はいくつも存在するのです。 まず検討したいのが「ポット型浄水器」です。これは、浄水フィルターが内蔵されたピッチャーのような容器で、水道水を注ぐだけで簡単にろ過された水を得られます。電源も工事も不要で、冷蔵庫で冷やして使える手軽さが魅力です。手軽さゆえにろ過速度や浄水容量に限りはありますが、一人暮らしや浄水の使用頻度がそれほど高くない家庭には十分な選択肢となるでしょう。次に「据え置き型浄水器」も有力な選択肢です。これはシンクの横などに本体を置いて使用するタイプで、蛇口から分岐したホースを接続して浄水します。蛇口の形状に左右されにくく、カートリッジの容量も大きいため、より多くの浄水を安定して供給できます。ただし、設置スペースが必要になる点には注意が必要です。 さらに本格的に浄水を使いたい場合は、「ビルトイン型浄水器」や「元栓一体型浄水器」を検討するのも良いでしょう。ビルトイン型は、浄水器本体をシンクの下に収納し、専用の浄水栓をシンクに別途取り付けるタイプです。シンク周りがすっきりとし、デザイン性も損ないません。しかし、設置には専門業者による工事が必要となり、費用も高めになる傾向があります。元栓一体型は、水道の元栓に直接浄水器を取り付けることで、家中のすべての水栓から浄水が使えるようになるタイプです。飲料水だけでなく、お風呂やシャワーの水も浄水されるため、全身で浄水の恩恵を受けたい方には最適ですが、こちらも大規模な工事が必要で費用もかかります。 蛇口に取り付けられないからといって諦める前に、ご自身のライフスタイルや予算に合わせて、これらの代替案を検討してみてください。きっと、あなたにぴったりの浄水ライフが見つかるはずです。
取り付けられないなら!浄水器の代替案