近年、システムキッチンで主流となっているのが、シンクとワークトップが一体化した「一体型シンク」です。このタイプでは、排水トラップも従来のシンクとは異なる構造や進化を遂げており、より衛生的で清掃しやすい工夫が凝らされています。一体型シンクの排水トラップは、多くの場合、ワントラップ(ドラムトラップ)が採用されていますが、その形状や素材、取り外しやすさに改良が加えられています。例えば、排水口とトラップが一体成形された「一体型排水口」を持つ製品が増えています。これにより、シンクと排水口の境目にできる段差や隙間がなくなり、汚れが溜まりにくく、ヌメリやカビの発生を大幅に抑制できるようになりました。清掃も、スポンジでサッと拭くだけで完了するため、日々の手入れが格段に楽になっています。また、トラップの素材にも進化が見られます。従来のプラスチック製に加え、ステンレス製のトラップも登場しています。ステンレス製は、耐久性に優れ、錆びにくく、ヌメリが付着しにくいという特徴があり、より衛生的に保ちやすいメリットがあります。さらに、特殊な表面加工が施されたトラップもあります。汚れが付きにくいフッ素コーティングや、抗菌・防カビ加工が施された素材は、雑菌の繁殖を抑え、悪臭の発生を未然に防ぐ効果が期待できます。最新の進化としては、排水トラップ自体が「お手入れしやすい構造」になっている点も挙げられます。工具不要で簡単に分解・組み立てができるように設計されており、内部に溜まったゴミや汚れを物理的に除去する作業が、より手軽に行えるようになっています。一部の製品では、排水トラップ自体に水を流しながら清掃できる機能が搭載されているものもあります。これらの進化は、キッチンを常に清潔に保ちたいというユーザーのニーズに応えるものであり、排水トラップは単なる部品ではなく、快適なキッチンライフを支える重要な要素として進化を続けていると言えるでしょう。