築年数の経過した賃貸物件から新しい中古戸建てに引っ越した際、洗濯機置き場に防水パンが設置されていないことに気づきました。床に直接洗濯機を置くスタイルも増えているようですが、以前の家で排水ホースが外れかかってヒヤリとした経験がある私にとって、防水パンの設置は必須事項でした。業者に見積もりを取ると、本体代金に加えてかなりの技術料を提示されたため、節約のために自分で設置することに決めたのです。まずはホームセンターとインターネットを駆使して、自分の洗濯機に合う防水パンをリサーチすることから始めました。最近は掃除がしやすいように脚が高いタイプが主流だと知り、それを選んだのですが、これが最初の苦労の始まりでした。防水パン自体の重さはそれほどでもありませんが、サイズが大きいため、狭い脱衣所での取り回しが非常に困難だったのです。さらに、床にある排水口と防水パンの穴の位置をセンチ単位で合わせる作業は、何度も持ち上げては位置をずらすという重労働になりました。最も神経を使ったのは、排水トラップの取り付けです。ネジを回す感覚が緩すぎれば水が漏れ、強すぎれば樹脂製のパーツが割れてしまうという緊張感の中で、手に汗を握りながら作業を進めました。ようやく固定が終わったと思いきや、今度は防水パンの上に数十キログラムあるドラム式洗濯機を戻すという最大の難関が待ち受けていました。家族に手伝ってもらい、腰を痛めそうになりながらもなんとか所定の位置に収めたときには、既に作業開始から三時間が経過していました。最後に恐る恐る試運転を行い、排水口から水が吸い込まれていく様子を確認した瞬間の安堵感は、何物にも代えがたいものでした。自分で設置してみて分かったのは、防水パンの役割の大きさです。洗濯機の振動が以前より静かになり、何より「もしも」の時の安心感が手に入ったことが最大の収穫でした。大変な作業ではありましたが、道具を揃えて手順を守れば、素人でも十分に可能であることを証明できた一日となりました。
初心者が挑む洗濯機防水パンのセルフ設置と苦労の記録