築二十年が経過したお住まいのリフォームに伴い、お庭の印象をガラリと変えたいというご要望から始まった立水栓工事の事例をご紹介します。施主様はこれまで、建売住宅によくある味気ないプラスチック製の水栓柱を使用されていましたが、お庭をイングリッシュガーデン風に整えるにあたり、水回りも景観の一部として美しく演出したいという強い希望をお持ちでした。私たちが提案したのは、落ち着いた色合いの本物のレンガを積み上げたような、ハンドメイド感溢れる立水栓の構築です。この立水栓工事では、既製品の柱を立てるのではなく、給水管の周囲に一つ一つレンガを積み上げ、オリジナルの水場を作る手法を採用しました。蛇口にはアンティーク調の真鍮製を選び、経年変化による風合いを楽しめるように設計しました。また、足元のガーデンパンも同じレンガを用いて円形に縁取り、中にはカラフルな玉石を敷き詰めることで、水が流れるたびに石が美しく輝くような演出を施しました。施工の難所は、古い配管からの分岐作業でした。長年の土圧で配管が少し歪んでいたため、一部を新しいものに交換して耐圧性を高める処置を並行して行いました。立水栓工事が完了すると、それまで単なる道具でしかなかった水栓が、庭のアイストップとしての役割を果たすようになり、庭全体のグレードが一気に上がったような印象を与えました。施主様からは、お孫さんが遊びに来たときに喜んで手を洗うようになったという嬉しいお言葉もいただき、機能面だけでなく家族のコミュニケーションの場としても機能していることが分かりました。このように、立水栓工事は創意工夫次第でお庭の主役になる可能性を秘めています。素材の選び方一つで、和風から洋風、モダンからカントリーまで、住まいのアイデンティティを表現することができるのです。今回の実例は、既存の設備をただ新しくするのではなく、暮らしの豊かさを追求する立水栓工事の付加価値を証明する素晴らしい機会となりました。
庭の景観を美しく整えるレンガ調の立水栓工事の実例紹介